初めて宅建の学習をする場合、合格点に達するのに約300時間が目安だとよく言われます。
学生の場合には、学業やアルバイト、趣味、友人との交流など忙しいと思われますが、宅建学習に2時間/日を確保できると考えると150日を要する計算になります。つまり、約5か月です。
社会人の場合には、本業の仕事で朝から夕刻まで働き、心身ともに大変お疲れだと思われますが、宅建学習に1.5時間/日を確保できると考えると200日を要する計算になります。つまり、約6.7カ月です。
☞ 試験日は、例年10月の第3日曜日に実施
☞ 出題数は「50問」(5問免除者は全45問)
☞ 出題方法は「4つの選択肢から1つ選択する」
☞ 試験時間は「2時間」(5問免除者は1時間50分)
☞ 5つで構成されている
Ⅰ.権利関係
Ⅱ.法令上の制限
Ⅲ.税・その他
Ⅳ.宅建業法
Ⅴ.免除科目
■ 権利関係 [14問] ■
・民法が10問
・借地借家法が2問
・区分所有法が1問
・不動産登記法が1問
(注)上記は例年の出題問題数
■ 法令上の制限 [8問] ■
・都市計画法が2問
・建築基準法が2問
・その他の分野で4問
(注)上記は例年の出題問題数
■ 税・その他 [3問] ■
・税法が2問
・地価公示法・不動産鑑定評価基準から1問
(注)上記は例年の出題問題数
■ 宅建業法 [20問] ■
・宅建業法が20問
(注)上記は例年の出題問題数
■ 免除科目 [5問] ■
・住宅金融支援機構から1問
・景品表示法から1問
・土地・建物から2問
・統計から1問
(注)上記は例年の出題問題数
令和2年度の受験者数は新型コロナの影響により大幅に減少(16,550名減少)したものの、翌年の令和3年度の受験者数は大幅に増加(30,467名増加)に転じています。上のグラフ[受験者数の推移]からも分かるように平成26年度(192,029名)から受験者数は増加傾向であるといえます。令和6年度は241,054人が受験をし、令和5年度から7,778人増加しました。
これは宅建士の資格取得により、業務知識が身に付くことはもちろん、信用を得られやすいこと、そして実務において業務内容も各段に幅が広がることがその一因だと考えられます。
一方、上のグラフ[受験者数および合格者数の推移]から分かるように合格者数に大きな変化はないと考えられます。これは、受験者の得点分布および例年の合格率をもとに合格点が決められ、それによって合格者数の調整がされているのではないかと予測されます。
受験者数と合格者数には強い正の相関がある一方、合格点と合格率には相関はないようです。よって、毎年度の合格点は変動すると考えて下さい。上のグラフ[合格点および合格率の推移]をみると、31点(平成27年)から38点(令和2年10月)とかなりの幅があります。